そして気になるリスニング力を上げる方法は・・・精聴です!
精聴とは
多聴(広く浅くいろんな教材をとにかくたくさん聴く)
という言葉の対義語で
狭く深く一つの教材を徹底的に聴きこむ
というものです。考えてみれば、私たちは前者の多聴ばかりやってきたのではないでしょうか?
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精聴には3つのステップがあります。
- 英文の理解
- 発音の理解
- トレーニング
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1.英文の理解
まず問いかけたいのが、
リスニングができないと言う前にリーディングできてる?
ということです。
スクリプトをリーディングしてみて、返り読みすることなく1回で読んで理解できなければ、リスニングができないのは当たり前です。なぜならリスニングでは1回しか読まれないからです。
リスニング力の前提としてリーディング力があったのです。
読んで分かる(リーディング力) → 聴いて分かる(リスニング力)
これに該当する人はまずリーディング力を上げることをオススメします。
また、リーディング力を上げるにはもちろん単語力・文法力が必要ですよね。
聴き取れなかった原因がどこにあったのかきちんと突き詰めて克服していってください。
2.発音の理解
スクリプトは読める。でも聴き取れない場合には、
変化する発音を聴き取れていない
からです。
変化する音の具体例として、リエゾン(Liaison)と呼ばれる音の連結があります。
たとえば、"Check it out!"は「チェケラッ」と発音しますよね。みんなもよく知っていることです。
しかし、かなり重要なのに全然知られていないものがあります。
それは弱形と呼ばれるものです。
"and"が「アンド」じゃなくて「アン」や「ン」のように短く読まれるものです。
だから"Rock'n'Roll"が「ロックアンドロール」じゃなくて「ロックンロール」になるんですね。
「アンド」という3拍を期待しているのに対し、実際は「ン」という1拍で読まれるから対応できないのです。「速い」のではなく「短い」のです!
この弱形に関しては『世界一わかりやすい英語の発音の授業』(関正生)を参照ください。
このような発音の知識を知っておかないと、何百回聴いたとしても聴き取れるようにはなりません。
逆に知っていればみるみる聴き取れるようになりますよ!
今やっているがむしゃら勉強(多聴)を一旦やめて、発音の知識を頭に入れましょう。
これも遠回りのようで、実は後の英語学習を一気に効率化する魔法の治療薬になるはずです。
☞『世界一わかりやすい英語の発音の授業』(関正生)
リエゾン・弱形などの変化する発音の知識を入れる
3.トレーニング
すでにステップ1-2をやっている人は多いです。しかし、最後の一番大事なトレーニングをやっている人は少ないのです・・・
ステップ1-2は残念ながら知識にすぎません。
この知識を実践で使えるスキルに変えていくのがトレーニングです。
トレーニングの方法とは、ずばり音読です。
※音読に関しては別の記事でも取り上げていますが、ここでも簡潔に紹介したいと思います。
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音読には3ステップがあります。
- 音読
- オーバーラッピング
- シャドーイング
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(1)音読
まずは実際に声に出して読んでみましょう。
<注意点>
①音声を聴いて真似をする
②内容を理解しながら読む
③発音を意識しながら読む
まず、我流でやってしまわないことです。付属CDを使ってとにかくモノマネです。
また音読するのが精一杯で、ただ読んでしまうことがないように内容を理解しながら読みましょう。
最後に、「自分が発音できる=聴き取れる」という大事な法則があります。正しい発音を自分でも再生できるように練習しましょう。
(2)オーバーラッピング
「英文スクリプトを見ながら、 CD・MP3音声に、合わせて発話する」
<注意点>
①音声のスピードについていけるようにする
②内容を理解しながら読む
③発音・リズム・イントネーションなど完コピする
最初はついていくのが精一杯です。しかしこれも内容を理解しながら読みましょう。
自分がすらすら読めない部分があるはずです。そこが聴き取れていない箇所です。リピート再生やスキップ戻しなどをしながら何度も練習しましょう。
CDの音声に忠実にとにかくモノマネで完コピを目指しましょう!
(3)シャドーイング
「英文スクリプトを見ずに、 CD・MP3音声に、少し遅れて発話する」
<注意点>
①音声のスピードについていけるようにする
②内容を理解しながら読む
③発音・リズム・イントネーションなど完コピする
かなり難しいです。ですがその分めちゃめちゃ力がつきます。リスニング力だけでなく、英語の総合力(4技能)がつくのでたくさんやってほしいです。
ここでも自分がすらすら読めない部分があるはずです。そこが聴き取れていない箇所なので、重点的に何度も練習しましょう。
※ここでは簡潔な説明にしたので、詳しくは以下をご覧ください。めちゃめちゃ分かりやすくまとめてあります!!!
☞シャドウイングとオーバーラッピングの違い、効果的な学習方法と注意点
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まとめると、リスニング力UPには
リーディング力 × 発音の知識 × トレーニング
この3ステップの精聴をするということです。
多聴ではなかなか身に付かなかったリスニング力が、精聴をするとおもしろいように身に付いていくはずですよ。
自分の足りなかった部分はどこなのか、はっきり突き詰めて克服していきましょう!
これまでのやり方を変えるというのは簡単ではありませんが、行き詰まりを打開するには思い切った改革が必要です。騙されたと思ってやってみてください。(騙さないので☆)
リマインドになりますが、音読のトレーニングについては「シャドウイングとオーバーラッピングの違い、効果的な学習方法と注意点」で詳しく理解をして実践してみてください!
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
I hope your listening skill will improve dramatically!
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