『実は知らない英文法の真相75』 佐藤ヒロシ(著)
■概略
これまでの学校文法での誤解やなぜそうなるのかが明らかにされなかった疑問点についての「真相」を解き明かす本
■対象
①高校生・大学受験生
②大学生・社会人
③英語講師・これから目指す方
これから文法を学ぶ学生が丸暗記を減らすためにも、一度学び終わった人が膨大な知識のつながり整理するためにもよい最高の一冊。どんな人が読んでもためになります。解説もシンプルで分かりやすく初心者でも楽しみながら読んで理解できるはずです。ぜひ皆さんにも読んで感動してもらいたいです。
■感想
本質を突いた解説で目から鱗のオンパレード。バラバラになっていた膨大な知識の一つ一つが点と点でつながり、線として一貫性をもつような革命が自分の中で起きた。これほどの良書がありながらも学校文法でこれらの解説がなされないことに疑問を感じた。プロの英語講師を目指す自分はこういった知識をしっかりと蓄え、生徒たちに英語の「真相」を伝えられるようになりたい。
■なか見!検索
No. 21 have to do と have p.p. でhaveの意味は違うのか?
どちらもhaveの基本的な意味は「所有=持って抱えている」で説明がつく。
We have 〈to do the job by Friday〉.
I have 〈written to him〉.
have to doの〈to do〉は未来志向を表す不定詞であり(No. 13)、「〈これからすること〉を抱え込む」から「~しなければならない」となる
have p.p.の〈p.p.〉は動きのない状態を表す過去分詞であり(No. 16)、「〈終わった状態を今でも〉抱え込む」から「~してしまった(完了)/~したことがある(経験)/ずっと~している(継続)」などと変化する
まとめると
・have + 〈to do〉 ☞ 「これからすることを抱え込む」
・have + 〈p.p.〉 ☞ 「終わった状態を今でも抱え込む」
No. 16 「過去分詞」に”過去”はない
The girl is 〈taken care of by her grandparents〉.
I have 〈read the book〉.
過去分詞とは”動きのない状態”である。
・動きがない状態である ☞ be + p.p. (受動態)
・動きがない状態を持っている ☞ have + p.p. (完了形)
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■あとがき
この本の著者、佐藤ヒロシ先生はものすごく分かりやすいです。次は、同じく佐藤ヒロシ先生の『実は知らない英文誤読の真相88』を読む予定です。早いうちに書評No.2を更新します!
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